世界一不幸なブータン王国とは?!
ブータン王国は世界で最も幸せだとされる国、最後の理想郷として知られている。
国民の幸福が経済成長より重視される所。
しかし、それが全く対極にあるという、
AFP BBニュースによると、次のような問題が掲げられている。
■薬物乱用、アルコール依存、犯罪率上昇
飲酒、特に米の自家醸造酒は長らくブータン文化の一部だった。
しかし、国家統計局の情報によれば、アルコール性肝疾患がティンプーの主要病院における死因の上位を占めるようになったという。
また、ブータンが近代化するにつれ、若者による薬物乱用、特に調剤の乱用が大きな問題になってきている。
ブータンは1974年に初めて外国人観光客の入国を認め、1999年に初めてテレビを、2008年に初めて民主主義を認めた。
今でもブータンは外国人に別世界のような印象を与える──職場や学校へ民族衣装で通う人びと、息を呑むような景観。
だが、伝統社会の網の目は、ほつれ始めているという。
「犯罪率は年々高まっている。空き巣や強盗などは10年前にはほとんど無かった」と、ブータンに二人しかいない精神科医の一人である、ダンバー・K・ニロラ氏は語る。
「現在直面し、今後ますます大きくなるであろう最大の問題は、失業だ。失業とともに、薬物とアルコールの問題も来る」
■「国民総幸福量」と現実
「国民総幸福量GNH」が世界いちと唄われる国で現実におこりつつある問題となっている。
ブータンのGNHは、環境と文化を守り、国民が幸せで社会・経済の発展を追求するものだ。
精神と物質の両方の豊かさのバランスを取ろうというこの見方は世界中の憧れとなり、称賛を集めた。
その他、ブータン国内に若者向けの望ましい雇用がないことも大きな問題となっている。
公式には、ブータンの失業率は2009年の12.9%から、2012年には7.3%に減少している。
民間事業が発達していないことから高学歴のブータン人向けの事務職はごく限られている。
国境を越えて来るインドの労働者が大半を担っているという。
「雇用の需給がマッチしていない」とニロラ医師は語り、若者層が農業をしなくなっており、高齢者が農業を続けていると付け加えた。
問題の背景にあるのは、ブータンが隣国インドに投資、支援、輸入で大きく依存していることだ。昨年、過剰な需要の結果、ブータンはインドルピーが枯渇し、結果として大規模な信用危機が起きた。
イメージだけが先行し、幸せの国だとされている。
しかし、ブータンは一夫多妻制なので、それに納得しているご婦人方はブータンの発展とともに減少するだろう。
ちなみにイケメンすぎるブータン国王は一夫多妻制にも関わらず、王妃のみを永遠に愛すると誓っています。
ブータンは警察国家であり、言論の自由もない国です。
ブータンの発展に伴い国民が自由な表現をできる日がきた時、理想郷は私達の間でどう変わるのだろうか。